【貸すだけで稼げる】レンディングの仕組みやメリット・デメリットを解説

暗号資産

暗号資産をただ持っているだけになっていませんか。

暗号資産の運用方法には、保有している通貨を貸し出して利息を得る、レンディングという方法があります。

チャートを見て売買する必要がないので、初心者でも簡単にできる運用の仕方です。

この記事では、そんなレンディングとは何かを解説します。

他にも

  • レンディングの仕組み
  • メリット・デメリット
  • レンディングサービスの種類
  • どんな人に向いているか

を初心者にもわかりやすく解説します。

読み終えるころには、レンディングについて一通り理解できているはずです。効率的に資産を増やしたい人は、ぜひ最後までお読みください。

レンディングとは? 

レンディングとは、保有している暗号資産を取引所などの第三者に貸し出し、利息を受け取る仕組みのことです。

銀行のような感覚で一定期間預けて利息が得られるため、売買せずに資産を増やしたい人に人気があります。

暗号資産を取引せずに保有している人にとっては、効率よく資産を増やせる手段の1つです。

レンディングの仕組み 

レンディングでは、預かった資産を運用して借り手が利益を出し、その一部を利息として貸し手に支払います。

多くの場合、貸し手が資産を一定期間引き出せない、ロック期間が設定されています。ロック期間があるサービスでは利率が高め、ないサービスでは利率が低めです。

利息はあらかじめ定められた年利にもとづいて、貸し出した暗号資産と同じ通貨で支払われます。

たとえば、年利8%で1BTCを貸し出した場合、1年後には1.08BTCを受け取ることになります。

レンディングの3つのメリット 

レンディングのメリットは以下の3つです。

  • 高い利回りが狙える
  • 複利で効率的に増やせる
  • 簡単に稼げる

ここでは、これらのメリットについて解説します。

1.高い利回りが狙える

銘柄やサービスによっては、年利10%以上という高い利回りが設定されている場合もあります。

この利率は、レンディングと似ている銀行の定期預金(年利0.2〜0.3%程度)と比較すると、非常に高水準です。

2.複利で効率的に増やせる

サービスによっては、配布された利息を再び貸し出すことが可能です。複利をうまく活用できれば、資産をさらに効率よく増やしていけます。

3.簡単に稼げる

短期トレードで稼ぐとなると、チャートを分析するスキルが必要な上、頻繁にチャートを確認しなければいけません。

しかし、レンディングならスキル不要で、貸し出し手続きが完了すれば、あとは待つだけです。

レンディングの4つのデメリット 

暗号資産レンディングのデメリットは

  • 資産を失うリスクがある 
  • 相場下落で利息以上に損するリスクがある
  • ロック期間がある
  • 税金の計算が必要になる

の4つです。

この章では、これら4つのデメリットを深掘りしていきます。

1.資産を失うリスクがある 

資金決済法では、暗号資産交換業者は顧客の資産と自社の資産を分別して管理することが義務付けられており、倒産時には顧客の資産を優先的に返還する規定も設けられています。

しかし、レンディングで預かった資産は分別管理の対象外であり、法的な保護や補償の仕組みは適用されません。

暗号資産を貸し出した相手(取引所など)が倒産したり、ハッキング被害にあった場合、預けた資産を失うリスクがあります。

2.相場下落で利息以上に損するリスクがある 

レンディングでは、暗号資産で利息が支払われます。返還時に、利息分以上に貸している通貨の価格が下がっていれば、トータルでは資産はマイナスです。

たとえば、1BTCを貸して1.05BTCになって返ってきても、ビットコインの価格が半減していれば、利息分を含めても資産価値は減っています。

3.ロック期間がある 

多くのレンディングサービスではロック期間という仕様があり、一定期間は資産を引き出せません。

この間に預けている通貨の価格が高騰しても対応できず、売り時を逃す可能性があります。

また、急に資金が必要になった場合にも、すぐに売却できない点はデメリットです。

4.税金の計算が必要になる 

レンディングで得た利息も所得として課税対象になるため、年間を通して受け取った利息は、確定申告で全額税金として計上する必要があります。

取引が増えるほど税務処理が面倒になる点は、初心者にとっては大きなハードルとなるでしょう。

レンディングサービスの種類 

レンディングサービスは以下の3種類です。

  • 取引所レンディング
  • レンディング事業者によるサービス
  • DeFi(分散型金融)レンディング

ここでは、各サービスの特徴を解説します。

それぞれ仕組みや使い勝手が異なるので、自分に合ったレンディングを選ぶために、ぜひ全てチェックしてください。

1. 取引所レンディング

GMOコインやCoincheck(コインチェック)などの、暗号資産取引所が提供するレンディングサービスです。

すでにアカウントを持っていれば、すぐに利用できます。

ただし、人気が高く貸し出し枠がすぐに埋まってしまうので、なかなか申し込めないというデメリットがあります。

利率は比較的低めに設定される傾向があり、年利5%以下のところが多いです。

2. レンディング事業者によるサービス

BitLending(ビットレンディング)やPBRレンディングなど、暗号資産のレンディングを専門に扱うサービスです。

取引所よりも高利回りを設定している場合が多く、長期の運用で効率的に増やしたい人に向いています。

取引所のレンディングと違い、貸し出し枠が埋まっていて申し込めないことがないのもメリットです。

ただし、取引所に比べて運営会社の知名度が低く、信頼性やセキュリティ対策を事前に確認することが重要です。

3. DeFi(分散型金融)レンディング

Aave(アーベ)やCompound(コンパウンド)などのDeFiレンディングでは、契約が自動で行われるスマートコントラクトを通じて、ユーザー同士で直接貸し借りができます。

利率は変動制で、タイミングによっては非常に高利回りが期待できる一方、利用にはMetaMask(メタマスク)などのウォレットと、ある程度のブロックチェーン知識が必要です。

スマートコントラクトのバグやハッキングリスクもあるため、中・上級者向けの選択肢といえます。

レンディングはこんな人におすすめ

暗号資産レンディングは、以下の人におすすめです。

  • 長期保有する予定の人 
  • 暗号資産初心者
  • 安定して資産を増やしたい人
  • 使っていない暗号資産がある人
  • リスクを許容できる人 

おすすめな理由をこれから解説していくので、該当している人はチェックしてみてください。

長期保有する予定の人 

暗号資産をすぐに売却せず何年も保有しておくつもりなら、レンディングで資産を効率よく活用できます。

長期保有の場合、ただ保有しているだけだと利益が出せませんが、値上がり益を待つ間に利息収入を得ることで、リターンの最大化が狙えます。

暗号資産初心者 

基本的に貸し出してあとは待つだけなので、暗号資産初心者でも始めやすいです。

レンディングは、チャートを分析して売り時や買い時を見極める必要がないので、知識や経験は関係なく、誰でもできます。

安定して資産を増やしたい人 

短期トレードのように、安定して稼げないのが嫌という人には、レンディングのような利息収入型の運用が適しています。

レンディングならトレードと違い、毎月安定して利益を出せて、堅実に資産を増やすことが可能です。

使っていない暗号資産がある人 

ほったらかしにしておくよりも、貸し出して利息収入を得る方が、効率的に資産を増やせます。

保有したまま放置している暗号資産があるなら、レンディングを選択肢に入れてもいいでしょう。

リスクを許容できる人 

レンディングは高い利回りがある反面、預けた資産を失うリスクがあり、ロック期間中は自由に資産を動かせないので、売り時を逃す可能性もあります。

損失のリスクを許容してでも高いリターンを取りたいという人には、おすすめの運用方法です。

まとめ

レンディングは暗号資産をただ保有するのではなく、貸し出すことで利息収入を得て、効率的に資産を増やせる運用方法です。

一方で、資産を失うリスクや、相場下落による損失が発生するリスクも存在するため、メリットとデメリットをよく理解した上で利用する必要があります。

また、レンディングにはいくつか種類があるので、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったサービスを選ぶことも必要になります。

レンディングが向いている人は以下の人です。

  • 長期保有する予定の人 
  • 暗号資産初心者
  • 安定して資産を増やしたい人
  • 使っていない暗号資産がある人
  • リスクを許容できる人 

上記の特徴に当てはまった人は、一度レンディングを検討してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました